世界大百科事典(旧版)内の《わが秘密の生涯》の言及
【ビクトリア時代】より
…これらの筆者や読者はけっして下層社会の無学な者ばかりではなく,いわゆるジェントルマンが多く交じっていた。雑誌《パール》(1879‐80)や長編自叙伝《わが秘密の生涯》(1890ころ)などは,その描写の迫真性において,社会風俗史の資料と認められているほどである。女性の身体の線がなるべく表に現れ出ぬような衣服が流行した結果,逆に性的興奮を高めることとなった。…
【ポルノグラフィー】より
…《パール》(1879‐82),《ブードア》(1883)などが有名である。ビクトリア朝の時代相をよく物語っている自伝的ポルノグラフィーの代表として,《わが秘密の生涯》(1885ころ,匿名),F.ハリス《わが生涯と恋》(1925‐29)をあげておこう。なお,19世紀はポルノグラフィックな芸術においても多産な世紀であった。…
※「《わが秘密の生涯》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」