世界大百科事典(旧版)内のワシプンゲーロの言及
【アシエンダ】より
… アシエンダの経営は小作地と地主直営地に大別される。前者はさらに地代形態により雇役小作(小作農の名称――コロノ,インキリノ,ワシプンゲーロ),分益小作(ヤナコナ,アパルセロ,メディエロ),賃小作(アレンダタリオ)に区別され,直営地においては農業労働者(ガニャン,ペオン,アフエリノ,ボルンタリオ)が低賃金労働を行う。アシエンダの構成員は,19世紀中葉のメキシコの例でみると,地主の代理である支配人,司祭,管理人,正書記,経理士などのエリート層,人夫頭,書記,教師,番人などの中間職,ペオン,下働き人夫などの農場労働者である。…
【ラテン・アメリカ】より
…農場主の息子(農場内の唯一の白人)がこの農場の監理人で年間8ヵ月農場内に居住している。家事労働者5名,副監理補佐,畜産管理人(マヨルドーモ),農事管理人(マヨルドーモ),書記,資格のない獣医,トラクター運転手各1名,隷農(ワシプンゲーロ)12名,搾乳婦12名(ワシプンゲーロの家族),土地をもたない常雇い労働者(ペオン)8名,ヤナペーロ(農場外の村落に住み,農場内の道路,給水,その他の便益にあずかる代りに農場の労働に従事することを義務づけられている農民)48名,土地をもたない臨時雇い労働者(ペオン)8名。 このアシエンダはけっして特殊な事例ではない。…
※「ワシプンゲーロ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」