世界大百科事典(旧版)内の《ワシーリー・チョールキン》の言及
【トワルドーフスキー】より
…41年国家賞受賞)が注目される。ソ・フィン戦争,第2次世界大戦の従軍体験にもとづく連作叙事詩《ワシーリー・チョールキン》(1941‐45)は,生命力にあふれる素朴なロシアの一兵士を主人公に,民衆的なユーモアとペーソスを歌いあげた傑作で,圧倒的な人気を博し,亡命中のブーニンまでをも賛嘆させた。50年代初めからスターリン体制への鋭い内省をこめた哲学的叙事詩《遠い,遠いかなた》(1950‐60。…
【ロシア文学】より
…(5)第2次大戦期(1941‐45) 祖国愛で一致団結した時代であって,統制もゆるめられて多くの佳作を生んだ。トワルドーフスキーの叙事詩《ワシーリー・チョールキン》(1941‐45),シーモノフの長編小説《昼となく夜となく》(1944)などがその例である。(6)戦後(1945以降) 終戦直後のジダーノフ批判(1946‐48)は文学をふたたび政治統制の枠にはめこんだ。…
※「《ワシーリー・チョールキン》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」