《わらひぐさ》(読み)わらいぐさ

世界大百科事典(旧版)内の《わらひぐさ》の言及

【落語】より

…これは,フリーな立場にあった御伽衆の安楽庵策伝(あんらくあんさくでん)が,京都所司代板倉重宗の御前で口演したはなしの筆録で,武家に関する咄,板倉父子の裁判咄なども収められ,《昨日は今日の物語》にくらべると,庶民性,明朗性に欠ける。 これらの笑話本を契機として咄の趣味は普及し,《わらひぐさ》(1656)や《百物語》《私可多(しかた)咄》(1659)なども出版されるにおよんで,咄の筋をしゃべるだけでなく,身ぶり入りで都会人と田舎者との区別などを演じ分けるという,落語の基本ともいうべき立体的演出法もくふうされ,《囃(はなし)物語》(1680)の時代には,咄を架空の笑話と規定するにおよび,落語の基本的内容・表現が確認された。その後まもなく,〈はなし〉を〈軽口〉というようになるとともに,はなしのおもしろさを効果的に結ぶ〈落ち〉の技術もみがかれていった(後出〈落ちの型〉を参照)。…

※「《わらひぐさ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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