世界大百科事典(旧版)内の《ワルカとグルシャー》の言及
【イスラム美術】より
…メソポタミア派の伝統は,マムルーク朝(1250‐1517)に受け継がれ,シリア,エジプトの地方的な伝統と融合して,抽象性,装飾性の強いスタイルを形成した。
[セルジューク朝]
この時代の数少ない遺品の一つに,民話に基づいた悲恋の物語《ワルカとグルシャー》(トプカプ宮殿博物館)の挿絵がある。なかには,大きな唐草が画面いっぱいにリズミカルに展開し,この背景に重ねるように表情も動きもない人物像を表した複雑な構成をとる作例もある。…
※「《ワルカとグルシャー》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」