ワルブルガ(読み)わるぶるが

世界大百科事典(旧版)内のワルブルガの言及

【ワルプルギスの夜】より

…この夜,魔女たちの集会(サバト)がハルツ山地の最高峰ブロッケン山で開かれ,魔王を囲んでの乱痴気騒ぎが繰り広げられるとされ,とくにゲーテ《ファウスト》における描写で有名である。その名は,ボニファティウスのドイツ伝道に従ったイングランドの修道女ワルブルガWalburga(?‐780ころ)に由来する。ハイデンハイムの修道院長として活躍し,死後もその墓からにじみ出る油が病気治療の奇瑞をみせるなどした聖女ワルブルガへの崇敬が,キリスト教布教以前の地母神信仰と習合し,聖女の祝日の一つが5月1日であることとあいまって生じた伝承と考えられる。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」