世界大百科事典(旧版)内のアイヌ語教室の言及
【アイヌ】より
… この〈懇話会〉の答申書を大きな土台として,以後北海道ウタリ協会は,政府に対して〈北海道旧土人保護法〉〈旭川市旧土人保護地処分法〉の廃止と〈アイヌ新法〉の制定を要請するとともに,世界各地の先住民族との交流を積極的に行いながら,国連に代表者を派遣して,アイヌ民族の置かれた現状を世界に訴えつつ,国内での活動のみならず国際的な活動を通じて〈アイヌ新法〉の実現に向けて積極的な活動を展開していった。また,こうした活動と並行しながら,国内の各地においてアイヌ語教室を開催するとともに,アイヌ民族の伝統的な舞踊や刺繡をはじめとする民族文化の伝承と再生に大きな力を注ぎ,かかる多様で新たな活動や運動を大きな媒介として,アイヌ民族としての自覚を高め,アイヌ民族であることに誇りを持って生きようとするアイヌがしだいに増加してきている。この間,94年8月にはアイヌ民族の最初の国会議員として萱野茂が参議院に登院した。…
※「アイヌ語教室」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」