アクリタイ(読み)あくりたい

世界大百科事典(旧版)内のアクリタイの言及

【オスマン帝国】より


【前期】

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 1071年のマラーズギルドの戦(ビザンティン帝国とセルジューク朝トルコ)の勝利を契機としてアナトリアへ侵入したトルコ族のうち,オスマンと名のる人物を中心とした勢力がビザンティン国境近くのソユットSöğütに建国した(1299)。この勢力は,中央アジア,イランから移住したトルコ系遊牧民(トルクメン)を人的資源とし,ガージー,アヒー(宗教を媒介とした組織のリーダー),デルウィーシュ(神秘主義教団の修道者),および一部のビザンティン辺境領主(アクリタイ)の協力を得て,国境を拡大し,1326年にブルサを征服して首都とし,さらにニカエア(トルコ名イズニク,1331),ニコメディア(トルコ名イズミト,1337)を攻略して,54年にバルカンへ進出した。61年ころ,アドリアノープル(トルコ名エディルネ)を征服して,ここへ首都を移した。…

※「アクリタイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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