世界大百科事典(旧版)内のアクリャの言及
【インカ文明】より
…そしてミタと呼ばれる労力提供の義務を農民に課し,彼らをトウモロコシ,ジャガイモを中心とする農業,リャマ,アルパカ,ビクーニャなどの牧畜,金・銀・銅の鉱産,有事の軍役に従事させた。農民層からは,さらにヤナコナ(奴隷,召使)やアクリャ(選ばれた女性)が徴発され,アクリャは宮殿に入れられて,一生処女を守りながら太陽の神に奉仕し,皇帝のための織物を織った。 インカ文明を形づくる諸技術は,プレ・インカ時代の地方文化の伝統を背景に発展したもので,かならずしもインカ時代に創出されたものではない。…
※「アクリャ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」