世界大百科事典(旧版)内のアシュバッタの言及
【木】より
… 宇宙樹のイメージの中には,世界の各地に見いだされる〈さかさまの木〉がある。古代インドのベーダおよびウパニシャッドでは,さかさまのイチジクの木(アシュバッタ,バニヤン)に全世界が宿るとされる。さかさまの木は宇宙の生命の源泉が太陽にあり,天空に万物の種子が宿り,全世界にひろがることを示す。…
【ボダイジュ(菩提樹)】より
…なおムクロジ科の落葉高木モクゲンジのように念珠を作るのに使用される植物も,菩提樹と呼ばれることもある。【堀田 満】
[インドボダイジュ]
インドボダイジュはサンスクリット語でアシュバッタAśvatthaあるいはピッパラPippalaと呼ばれ,漢訳仏典ではそれぞれ阿説他(あせつた),畢鉢羅(ひはつら)と音写される。この木の下で釈迦が悟りをひらいたことにちなみ,仏教徒は〈ボーディ・ブリクシャBodhi‐vṛkṣa〉(〈悟りの木〉の意)と呼びならわした。…
※「アシュバッタ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」