アッポジアトゥーラ(読み)あっぽじあとぅーら

世界大百科事典(旧版)内のアッポジアトゥーラの言及

【装飾音】より

…名称も各国により,また個々の作曲家によって多様である。今日よく知られている装飾音のおもな類型は,ある長さをもった音を細分化して隣接する音との間を振動させる〈トリルtrill〉や〈モルデントmordent〉,音のまわりを旋回して装飾する〈ターンturn〉(図2,3),前に非和声音を付加して音を強調する〈アッポジアトゥーラappoggiatura〉や〈シュライファーSchleifer〉,およびそれらが複合されたもの(図4,5)などである。 このように装飾音は,演奏行為と密接に結びつき,またおもに様式カテゴリーに属する音楽的要素であった。…

【非和声音】より

…弱拍部に使用され,2音以上のことも多い。(3)倚音(転過音changing tone,アッポジアトゥーラappoggiatura) まず強拍に置かれて2度進行で和声音に解決するもので,自由掛留音とも呼ばれる。(4)掛留音suspension 倚音が前の和音の和声音からタイで結ばれて予備されている場合をいう。…

※「アッポジアトゥーラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」