アパラチア地形(読み)あぱらちあちけい

世界大百科事典(旧版)内のアパラチア地形の言及

【谷】より

…逆に向斜部が硬い岩石から成り,周囲に比べて浸食されにくいと向斜山稜となって残る。アパラチア山脈にはこのような地形の逆転の例が豊富にあり,アパラチア(式)地形とよばれる。
[谷の回春]
 谷が浸食輪廻の進行に伴ってある時期まで達した後に,地盤運動,気候変化などの原因により下方浸食が増大すると谷の若返りまたは回春が起こる。…

【地形】より

…褶曲構造に従った硬い砂岩層や軟らかいケツ岩層の互層の状態が岩石の分布を支配し,次いで地域全体の隆起とそれに伴う削剝の結果,浸食に対する抵抗性の大きい岩層が山稜となり,抵抗性の小さい岩層が谷となるため,結局は褶曲構造の模様に支配された地形が現出している。このように褶曲構造が浸食地形として現れたこの種の地形をアパラチア(式)地形Appalachian relief(topography)と呼んでいる。 一般に地質構造が先にあって地形はそれより新しく生じたものといって差支えない。…

※「アパラチア地形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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