アルミン(その他表記)ulmin

岩石学辞典 「アルミン」の解説

アルミン

無定形で暗褐色から黒色の非晶質のゲル物質で,土壌,泥炭,褐炭ヴィトリナイトvitrinite)の中で,植物質が腐敗分解して形成された有機質物体をいい,アルカリ溶液には不溶である[Thomson : 1817, Stopes & Wheeler : 1918].カーボフミン(carbohumin), ファンダメンタル・ゼリー(fundamental jelly), 基本物質(fundamental substance), ゲローズ(geloes)[Bertrand : 1897], フミン(humin), フモゲライト(humogelite), ベジタブル・ゼリー(vegetable jelly), アルミン酸(ulmic acid)はみな同義.ラテン語のulmasは楡(にれ)(elm)の木の意味.

アルミン

ユーヴィトレイン炭(euvitrain coal)で,ゼリー化しているが植物物質が沈澱したものではない[Stopes : 1935].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android