アロハ・ステート(読み)あろはすてーと

世界大百科事典(旧版)内のアロハ・ステートの言及

【ハワイ[州]】より

… 一年中穏やかな気候に恵まれた島々は〈太平洋の十字路〉と形容される位置にあって,先住民であるポリネシア系をはじめ,アジア系,白人系などさまざまな要素が混交した文化をはぐくみ,その独特の異国情緒が多くの観光客を魅了している。別名〈アロハ・ステートAloha State〉と称され,歓迎・別離のあいさつや愛情の表現にも用いられるハワイ語の〈アロハ〉ということばが,住民の気風を象徴している。1778年にキャプテン・クックが目撃したサーフィン,渡来した宣教師が女性の腰みのを改めさせるために考案したムームー,サトウキビのプランテーションで働いたポルトガルの労働者が持ちこんだ民俗楽器マシェーテ(ギターの類)が原形となったウクレレを用いるハワイアン音楽(ちなみに,《アロハ・オエ》(〈あなたに愛を〉〈さようなら〉の意)はハワイ王国最後の女王リリウオカラニ女王自身の作詞になる)や明るい原色のアロハ・シャツなど,ハワイが生みだしたものの多くが,〈人種のるつぼ〉と呼ばれるハワイ文化の性格を物語っている。…

※「アロハ・ステート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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