イタリアン・リアリズム(読み)いたりあんりありずむ

世界大百科事典(旧版)内のイタリアン・リアリズムの言及

【ネオレアリズモ】より

…これらの作品に共通する現実告発の厳しい態度ときわめてドキュメンタリー的な撮影方法,主人公は貧しく,主としてしろうとを使い,ロケを主体とする現場主義,即興的演出(同時録音はせずに,せりふもすべてアフレコだった),生きたスラングや方言の採用,さらにクローズアップを少なく,ロング・ショットを多用したこと等々に対して,人々は新しいリアリズムの誕生という意味で〈ネオレアリズモ〉と呼んだ。なおアメリカではこれを〈イタリアン・リアリズム〉ともいった。 〈ネオレアリズモ〉の創始者は前記のロッセリーニ,デ・シーカ,ビスコンティの3人とされ,その周辺に,《陽はまた昇る》(1946)のアルド・ベルガノ,《無法者の掟》(1949)のピエトロ・ジェルミPietro Germi(1914‐74),《ポー河の水車小屋》(1949)のアルベルト・ラットゥアーダAlberto Lattuada(1914‐ ),《荒野の抱擁》(1947)のジュゼッペ・デ・サンティス,《平和に生きる》(1946)のルイジ・ザンパLuigi Zampa(1905‐91)などがいる。…

※「イタリアン・リアリズム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android