イナツルミ(読み)いなつるみ

世界大百科事典(旧版)内のイナツルミの言及

【雷】より

…雷が蛇の形をもって出現することは,《古事記》雄略天皇条の少子部蜾蠃(ちいさこべのすがる)が雷をとらえた話によっても明らかであるが,雷はまた稲との関連が深かった。それはイナズマ,イナビカリ,イナツルミなどという語が中世以後見えることによっても知られるが,いまなお農村では稲田に落雷すると青竹を立て注連(しめ)を張って祭る習俗が各地に残っている。雷が雨を伴うので雷神は古くから水神の属性をもっていた。…

※「イナツルミ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」