ウチガミ(読み)うちがみ

世界大百科事典(旧版)内のウチガミの言及

【氏神】より

…近代の明治政府は江戸幕府の寺請制度による宗教統制に代えて氏神祭祀による一元的な末端行政の補強と国民教化を企てたため,村落鎮守を氏神とする観念が制度的にも徹底した。しかし同族神を氏神またはウチガミと呼ぶ習俗は依然として強く,とくに中部から東北地方にかけて根強く残存しており,現在ではこれをイッケ氏神とかマキ氏神と呼びならわしている。氏子産土神【薗田 稔】。…

【屋敷神】より

…屋敷すなわち宅地内の一隅やこれに接続した小区画に,小祠を構えあるいは古木や石などを依代(よりしろ)にするなどしてまつられている神をいう。
[日本]
 屋敷神という呼称は学術用語で,実際には地方ごとにウジガミ,ウチガミ,チジン(地神),荒神(こうじん),イワイジン(祝神)などの呼称があり,さらにまたまつられている神に即して稲荷,熊野など雑多な神名で呼ばれている。屋敷神呼称の雑多性は,勧請神進出の事実を示すとともに,修験や巫女(みこ)など信仰伝達者の活躍を物語るものと推定される。…

※「ウチガミ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」