ウルティマ・トゥーレ(読み)うるてぃま・とぅーれ(英語表記)Ultima Thule

知恵蔵mini 「ウルティマ・トゥーレ」の解説

ウルティマ・トゥーレ

太陽系外縁の小天体が集まる領域「エッジワース・カイパーベルト」にある天体「2014 MU69」の愛称ラテン語で「最果ての地」の意。2014年、ハッブル宇宙望遠鏡観測で発見された。NASA(米航空宇宙局)の無人探査機「ニューホライズンズ」が15年に冥王星を観測した後、次の目標天体として愛称が付けられた。19年1月に同探査機が行った接近観測により、ウルティマ・トゥーレは全長約32キロメートル、幅約16キロメートルほどの大きさで、ボウリングのピンのような形をしていることが明らかになった。

(2019-1-8)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のウルティマ・トゥーレの言及

【トゥーレ協会】より

…創設者はゼボッテンドルフ男爵Rudolf von Sebottendorf(本名グラウアーRudolf Grauer,1875‐1945)。ギリシア・ローマ時代に知られた伝説上の極北の島ウルティマ・トゥーレをその象徴とした。協会は数十名の小組織であり,アーリア民族の優越性を魔術的に立証する研究を進めたが,会員に反ユダヤ主義を鮮明にしたエッカートDietrich Eckart(1868‐1923),ヒトラーらが加わったことから政治への影響力を持つに至った時期もあり,初期ナチズムの思想的背景の一部を形成したといわれる。…

※「ウルティマ・トゥーレ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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