エスニック集団(読み)えすにっくしゅうだん

世界大百科事典(旧版)内のエスニック集団の言及

【少数民族】より

…民族国家nation‐stateを形成していない,人口比率において少数派minorityのエスニック集団(ある民族=nationに所属し,共通の言語,共通の慣習や信仰,さらには文化的伝統をもった,他と異なる成員)をいう。 一般に,多数派majorityないし支配的なエスニック集団は,自己を民族(ネーション)と同一化するか,逆に民族を自己と同一化する。…

【民族】より


【エスニック問題の現代的意味】
 〈現代世界にあって,われわれが全社会的共同体societal communityないし民族nationと呼んできているものが,しだいにエスニックethnicの同質的な実体性の度合を減じているという,基本的に重要なポイントにさしかかっている〉(T.パーソンズ)のである。エスニック集団という概念や〈エスニシティethnicity〉という概念は,現代世界の民族や民族問題を考えるうえで,無視しえない。なお,エスニシティとエスニック集団は,従来,〈民族性〉とか〈民族的〉あるいは〈種族的〉と邦訳されてきた。…

※「エスニック集団」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android