オグレーディ,S.J.(読み)おぐれーでぃ

世界大百科事典(旧版)内のオグレーディ,S.J.の言及

【アイルランド文学】より

…つまり,文学技法の改革よりも,民族固有の主題の発見を重視する運動であり,本来,ロマン主義文学の系譜につらなるものである。文学運動の実践をうながす直接のきっかけとなったのは,オグレーディStandish James O’Grady(1846‐1928)の《アイルランド史》2巻(1878‐80)である。彼がここに集成したアルスター伝説群には,王コノハーの奸智,デアドラの悲恋,英雄クーフリンの武勲などをめぐる物語が含まれており,イェーツ,グレゴリー夫人,シングをはじめ,G.W.ラッセル(筆名AE),J.スティーブンズらの文学者にかっこうの素材を提供することになった。…

【ケルト人】より

… これらの話を近代になってマクファーソンが翻案集大成して《オシアンの詩》(1762‐63)として世に出したため,ワーズワースをはじめゲーテ,シャトーブリアンら各国の詩人作家たちに影響を与えた。また古文書を基にアイルランドのオグレーディStandish James O’Grady(1846‐1928)が書いた《アイルランド史》(1878‐80)は,19世紀のW.B.イェーツ,グレゴリー夫人,J.M.シング,エー・イーAE(本名George William Russell,1867‐1935)らを刺激して神話を題材としたさまざまな作品を書かせ,アイルランド文芸復興運動を促進させた。ガリアケルト語派ケルト美術【井村 君江】。…

※「オグレーディ,S.J.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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