オプロシチェーニエ(読み)おぷろしちぇーにえ

世界大百科事典(旧版)内のオプロシチェーニエの言及

【トルストイ】より

…1879年に書き始められ,〈生きる喜び〉を欺瞞(ぎまん)として断罪した《懺悔(ざんげ)》(1882年ジュネーブで刊行)は,トルストイのいわゆる〈回心〉の劇的な表現であるが,これ以後,道徳家的な面が強く現れることになる。〈山上の垂訓〉に基づき,文明の悪に抗して,オプロシチェーニエoproshchenie(簡素な農民的生活を送ること)を理想とした合理的でピューリタン的でアナーキズム的性格の濃いキリスト教――いわゆるトルストイ主義――の教義が生まれた。彼の教義の中でも〈悪への無抵抗〉という考え方はロシア独特のものであるが,その弟子筋のガンジーによって結実したといえる。…

※「オプロシチェーニエ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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