オモトショ,K.(読み)おもとしょ

世界大百科事典(旧版)内のオモトショ,K.の言及

【アフリカ文学】より

…アチョリ族の伝統文化を掘り起こし,そこから西欧近代の疲弊を揶揄(やゆ)するオコト,イボ族の伝承を巧緻に織り込むアチェベ,ヨルバ族の豊饒な神話的世界を現代に蘇生させるショインカ,キクユ族の神話,民族歌謡に反植民地の気概を読み取るグギらの仕事はアフリカ文化の汚辱を洗い,民族的伝統を再定義する努力にほかならない。またサンベーヌ,グギ,ショインカ,アーマ,オモトショKole Omotoso(1943‐ ),フセインEbrahim Husseinらスワヒリ語作家の映画,演劇,民族語への関心には,メディアの転換によってアフリカ人読者層の薄さを克服しようとの意図がある。政治的拘禁を契機に民族語作家に転身し,農民や労働者の演劇運動に専念するグギの場合,これによって反体制の闘いの場を転換し,新たな読者を獲得するだけでなく,文学創造に民衆参加の道を開き,これをキクユ族の民族伝統に接木しようとの意気が見られる。…

※「オモトショ,K.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android