世界大百科事典(旧版)内のカウムの言及
【ワタン】より
…近代アラブの政治や文化にかかわる基本概念の一つ。近代のアラブ民族主義の成立と展開を通じてカウムqawmが宗教や言語・文化に基づいて形成される〈民族〉という意味を与えられるようになってきたのに対し,ワタンは歴史的・社会的に形成された〈国民〉とその生活および運動の場としての〈国土〉を指すようになった。ワタンに基礎を置く民族主義としてのワタニーヤ(ワタン主義)の課題は,エジプト人やパレスティナ人が特に重視するところである。…
※「カウム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」