世界大百科事典(旧版)内のカルロス[1世](スペイン王)の言及
【イベリア半島】より
…
[近代前期]
1516年から1700年までスペインはオーストリア起源のハプスブルク家の支配下に劇的な浮沈の一時代を画した。最初の王カルロス1世の領地はスペインのほかにハプスブルク家の領地,ブルゴーニュ公領,アラゴン王家の領地を含み,さらに新世界が加わり,そのうえ神聖ローマ皇帝カール5世として名目的にせよドイツ諸侯に君臨した。カルロスの死後,ハプスブルク体制はスペインとオーストリアに二分されるが,前者には1580年から1640年までポルトガルがその海外領土と共に加わり,文字通り日の没することのない史上初の地球的広がりを持つ帝国(スペイン帝国)が生まれた。…
【カール[5世]】より
…在位1519‐56年。スペイン王としてはカルロス1世とよばれた(在位1516‐56)。皇帝マクシミリアン1世の孫。…
【スペイン帝国】より
…ただ一人の王子には先立たれ,王族間の結婚によるポルトガルとの連合結成も当事者の死によって夢に終わった。1516年にフェルナンドが死んだとき,カスティリャとアラゴンの王位継承順位の筆頭者は,両王の次女フアナの長男カルロスだった。名門ハプスブルク家の血を引くとはいえ,この孫の登場はおそらく両王が生前予想も期待もしなかったことだった。…
※「カルロス[1世](スペイン王)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」