世界大百科事典(旧版)内のカーシーの言及
【イスラム美術】より
…ラスター彩陶器は,主としてカーシャーンやサーベで製作され,細かい唐草文様を地文として図像が器面いっぱいに大きく描かれることが多い。以上のほか,建築装飾の素材として,タイルが12世紀ころから急速に発達し,この時代の主要な窯場カーシャーンが語源となり,タイルは〈カーシー〉と呼ばれた。12世紀後半から13世紀後半までの短期間に,シリアのラッカやルサーファで,ラスター彩陶器,青釉黒彩文陶器,単彩釉陶器,多彩釉刻線文陶器などが作られた。…
※「カーシー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」