キャップ精紡機(読み)キャップせいぼうき

改訂新版 世界大百科事典 「キャップ精紡機」の意味・わかりやすい解説

キャップ精紡機 (キャップせいぼうき)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のキャップ精紡機の言及

【精紡機】より

…(1)フライヤー精紡機 最も古いもので,現在は麻糸または太い羊毛の紡績に用いられる(図a)。(2)キャップ精紡機 梳毛(そもう)糸紡績用の一部で用いられ,生産能率は高いが,上質の糸の紡績に適しない(図b)。(3)リング精紡機 生産能率が高く,取扱いも容易で各種紡績に最もよく用いられる(図c)。…

【紡績機械】より

…20cm以上の羊毛ではカードではなくプリペアラー(ギル)でスライバーを作る(毛紡機)。なお毛糸紡績用の精紡機にはキャップ精紡機cap spinning frameも多用されるが,これは木管をさし込んだスピンドルの頂部に鉄製のキャップをかぶせた構造をしており,ドラフトをかけられたスライバーはキャップの外側を通って下にさがり,キャップの周囲を回転しながら撚りがかかる機構となっている。
[その他]
 絹紡用原料は養蚕・製糸くずなどの副蚕糸で,精練でセリシン(絹糸を構成しているタンパク質)を除いた後,開繊(打繭,開絹)し,梳綿機でくしけずった後,製条機またはコーマーでスライバーを作る。…

※「キャップ精紡機」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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