クライシュ方言(読み)くらいしゅほうげん

世界大百科事典(旧版)内のクライシュ方言の言及

【アラビア語】より

…後5世紀のアラビア砂漠の遊牧民の間では,既に高度に洗練された詩的共通語が行われており,これが古典アラビア語の基盤となった。7世紀にムハンマドコーランを書いたときも,語彙こそ母語たるクライシュ方言から多くを採ったものの,文法・文体はこれに拠った。コーランはそのまま神の啓示とされ翻訳を認められなかったため,イスラムの進出に伴い周辺諸国でアラビア語学習の必要が起こり,それに応じて8~9世紀には精密で体系的な規範としてのアラビア語文法が記述され,一方ではギリシア古典の翻訳等を通してアラビア語は表現力に豊かさを増し,哲学をはじめ人文・自然科学の諸分野にわたっておびただしい作品を生み出すことになる。…

※「クライシュ方言」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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