グル・ハーン(読み)ぐるはーん

世界大百科事典(旧版)内のグル・ハーンの言及

【カラ・キタイ】より

…しかし1210年ホラズム・シャー朝に西トルキスタンを奪われ,また1211∥12年,モンゴリアから亡命して来たナイマン部のクチュルクに国を奪われて建国後わずか80年で滅びた。諸君主はグル・ハーン(大ハーン)と号したが,彼らは死去の後には徳宗・仁宗などの廟号をたて,また康国・咸清などの中国式の年号を用い,康国通宝と呼ばれる中国式の貨幣を発行し,さらに仏教徒としての生活を維持するなど,遼朝以来の中国文化の伝統を継承し続けた。しかし彼らが支配下のムスリム(イスラム教徒)の文化生活にはほとんど干渉しなかったため,その支配が後世の中央アジアに及ぼした影響もほとんど皆無であった。…

※「グル・ハーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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