グレーンジャー,P.(読み)ぐれーんじゃー

世界大百科事典(旧版)内のグレーンジャー,P.の言及

【オーストラリア】より

…19世紀後半には音楽的な意識が高まり,最初の職業的オーケストラが1888年に設立された。20世紀初期の重要な2人の音楽家は作曲と指揮で活躍をしたニュー・サウス・ウェールズ州立音楽院の院長でもあったヒルAlfred Hill(1870‐1960)と,すでに1930年代にオーストラリア音楽の大きな展開を予言していたグレーンジャーPercy Grainger(1882‐1961)である。戦中派に属する作曲家の作品は保守的で,後期印象主義,新古典主義の傾向をもつ20世紀初期のヨーロッパにならっており,十二音技法などの前衛的な作法を導入した作曲家はきわめて少数であった。…

【民謡】より


[今後の問題]
 ヨーロッパ(それにアメリカやオーストラリアなど)では,民俗音楽の要素を用いた作品が,歴史的に多くの作曲家により作られてきた。バロック時代のテレマン,ロマン派のリストやグリーグ,少し新しいところではイギリスのボーン・ウィリアムズ,ハンガリーのバルトーク,ルーマニアのエネスコ,アメリカのコープランド,オーストラリアのグレーンジャーPercy Aldridge Grainger(1882‐1961)などが目だつ例である。しかし,最近ではこの傾向だけでなく,むしろ民俗音楽に従事している音楽家の方が,記譜されて残っていた古い音楽や現代のポピュラー音楽の語法を取り入れて,新しい民俗音楽を作り出していく傾向もみられる。…

※「グレーンジャー,P.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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