グロリエ式装丁(読み)ぐろりえしきそうてい

世界大百科事典(旧版)内のグロリエ式装丁の言及

【装丁(装幀)】より

…また,背バンドはイギリス,ドイツの書物に他の国よりも長く残される。 フランス史上の有名な人物とはけっしていえないが,書物工芸の歴史のうえでは欠くことのできない愛書家グロリエJean Grolier(1479‐1565)は,フランス軍および政府の財務官として1510年から20年代にかけてミラノ公国に駐留し,〈グロリエ式装丁〉として有名な多くの蔵書をつくらせた。様式はいくつかあるが,よく知られているのは茶褐色の子牛革かモロッコ革に幾何学的な〈交差テープ文様〉と小さな花形を組み合わせて金箔押しで表し,中央の空間にタイトル,下方に〈ジャン・グロリエとその友らのものIO.GROLIERII ET AMICORVM〉の銘文を入れたものである。…

※「グロリエ式装丁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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