ケリュケイオン(読み)けりゅけいおん

世界大百科事典(旧版)内のケリュケイオンの言及

【ヘルメス】より

…なお,錬金術の始祖などとして知られるヘルメス・トリスメギストスは,ヘルメスとエジプトのトートが習合して成立した神格である。 美術作品では,ヘルマイを別にすれば,古くは髯(ひげ)をはやし,衣をまとった男,ときには羊を肩に背負った牧人で表現されたが,前5世紀以降は,翼のついた鍔の広い帽子ペタソスpetasosをかぶり,手にはケリュケイオンkērykeion(カドゥケウス)と呼ばれる杖を持ち,足にも有翼のサンダルをはいた裸身の美青年で表現されることが多い。有名な作品に,オリュンピアから出土したプラクシテレス作の幼いディオニュソスを抱くヘルメス像(前340ころ)がある。…

※「ケリュケイオン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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