ケルクリングひだ(読み)けるくりんぐひだ

世界大百科事典(旧版)内のケルクリングひだの言及

【十二指腸】より

…また副膵管の開口部が主乳頭の約2cm上方にみられ,これを副乳頭または小十二指腸乳頭という。第2部以下の十二指腸内腔には,長軸に直交する方向に,粘膜,粘膜下層からなる多数の輪状ひだ(ケルクリングひだKerckring’s fold)が形成されている(図)。
[構造]
 十二指腸壁の構造は,内腔側から順に,粘膜,粘膜下層,固有筋層,漿膜下層が層状に重なり,最外層は,前面(腹腔側)は漿膜(腹膜)におおわれ,後面は後腹膜に続いている。…

【小腸】より

…空腸の内径は上部で2~3cm,回腸下部で1.5~2cmである。
[小腸壁の構造]
 小腸の壁は粘膜,粘膜筋板,粘膜下層,筋層,漿膜からなっており,粘膜面には横走する多数の皺襞(しゆうへき),すなわちケルクリングひだKerckring’s fold(輪状ひだ)が存在する。ケルクリングひだは空腸では丈高く密に並ぶが,回腸では丈も低く,その配列もかなり粗となっている。…

※「ケルクリングひだ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android