ケルクリングひだ(読み)けるくりんぐひだ

世界大百科事典(旧版)内のケルクリングひだの言及

【十二指腸】より

…また副膵管の開口部が主乳頭の約2cm上方にみられ,これを副乳頭または小十二指腸乳頭という。第2部以下の十二指腸内腔には,長軸に直交する方向に,粘膜,粘膜下層からなる多数の輪状ひだ(ケルクリングひだKerckring’s fold)が形成されている(図)。
[構造]
 十二指腸壁の構造は,内腔側から順に,粘膜,粘膜下層,固有筋層,漿膜下層が層状に重なり,最外層は,前面(腹腔側)は漿膜(腹膜)におおわれ,後面は後腹膜に続いている。…

【小腸】より

…空腸の内径は上部で2~3cm,回腸下部で1.5~2cmである。
[小腸壁の構造]
 小腸の壁は粘膜,粘膜筋板,粘膜下層,筋層,漿膜からなっており,粘膜面には横走する多数の皺襞(しゆうへき),すなわちケルクリングひだKerckring’s fold(輪状ひだ)が存在する。ケルクリングひだは空腸では丈高く密に並ぶが,回腸では丈も低く,その配列もかなり粗となっている。…

※「ケルクリングひだ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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