世界大百科事典(旧版)内のゲートレッグ・テーブルの言及
【エクステンション・テーブル】より
…しかし17世紀後期になると,大広間で多人数で食事をとる風習はすたれ,かわって家族たちだけが小部屋で食事をとるようになる。そこで,人数に応じてテーブルの大きさを調節できる小型のゲートレッグ・テーブルgateleg table(開閉脚によって折りたたみ部分の甲板を支える)が人気を博し今日に至っている。【鍵和田 務】。…
【カントリー・ハウス】より
…また,その土地の指物師の手で製作された家具・調度をカントリー・ファニチャーと呼ぶ。地方の町家や民家で日常使われたパネルバック・チェアやラダーバック・チェア,ろくろ加工による挽物(ひきもの)部材から構成されたイギリスのウィンザー・チェア,甲板の左右に垂れ板をつけたゲートレッグ・テーブル(エクステンション・テーブル)などは実用的な機能を備え,簡素でいなかの生活様式にふさわしい。〈カントリー〉という言葉には〈いなか〉〈地方〉という意味のほかに,〈素朴〉〈野暮〉といった意味があり,上記のようないなかの自然環境と古い生活様式のなかで生まれた住宅・家具・調度などに共通して見られる様式を総称してカントリー・スタイルと呼ぶ。…
【ダイニング・テーブル】より
…ルネサンス時代には,組立て式に代わって,食堂用にエクステンション・テーブルが流行した。17世紀からはテーブルの甲板が左右で翼のように折畳み可能な小型のゲートレッグ・テーブルgateleg tableが流行した。18世紀にはサロン用の軽快なロココ様式のテーブルが現れ,後期には,朝食用に甲板の左右が折畳み式,中央に食器具を収納する引出しが付いたペンブローク・テーブルPembroke tableが流行した。…
【テーブル】より
…また,ソファ・テーブルと名付けられたテーブルは軽食や飲物をとるためのテーブルで,ペンブルック・テーブルと同じ機能を備えている。ゲートレッグ・テーブルgateleg tableもイギリスの17世紀以来流行した代表的な食事用テーブルで,甲板の左右が折畳み式,脚は挽物加工され,広く庶民階級の間で支持された。19世紀末から20世紀になると,テーブルは装飾的なものから機能性を重視する傾向を示した。…
※「ゲートレッグ・テーブル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」