コイロコイティア(読み)こいろこいてぃあ

世界大百科事典(旧版)内のコイロコイティアの言及

【キプロス】より

…これに対するトルコ系住民による反エノシス運動と時の中東国際情勢がからんで事態は紛糾を極めたが,59年2月イギリス,ギリシア,トルコ3国と住民代表の間に,独立に関するチューリヒ・ロンドン協定が成立し,大統領選挙(大主教マカリオス3世が当選),国会選挙を経て60年8月16日キプロスは正式に共和国として独立を宣言するにいたった。キプロス問題【真下 とも子】【村田 奈々子】
[遺跡,文化]
 新石器時代後期の遺跡には,南岸のリマソル西方のコイロコイティアChoirokoitíaに,キプロス最古の農耕集落址(前5800‐前4900)があり,石を用いた円形住居や石製の容器や武器が発見されている。特に墓域をつくらず,死者を住居の床下に埋葬する習慣はこの時代の特徴である。…

【住居】より


【総説】
 住居の類語としては,すぐに住宅・住いがあげられる。住宅と住居を比べると,住宅のほうが人間のすみかとしての建物の側面を強く含意する。住い(すまひ)は〈すまふ〉の連用形の名詞化であり,当て字として〈住居〉を用いることがある。つまり住居と住いは一応同義ととらえてよいし,そこには住むという人間の能動的な営み,すなわち人の暮しが浮き出されている。《日本大辞書》(山田美妙著,1892‐93)によると,〈すむ〉には(1)居所を定める〈住む〉,(2)濁りがなくなる〈澄む(あるいは清む)〉,(3)事終わってすべて澄むの〈済む〉があてられており,《岩波古語辞典》では〈すみ(棲み・住み)〉は〈スミ(澄)〉と同根であり,あちこち動きまわるものが,一つ所に落ち着き定着する意とある。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」