世界大百科事典(旧版)内のコプト学の言及
【エジプト学】より
…エジプト学の意義は主としてこの点にある。対象とする時代は,人類のナイル河畔への出現からエジプト語の終末(すなわち641年のアラブ侵入)までを含むが,エジプト独自の文化が未成立の旧石器時代については先史考古学が,プトレマイオス王国以降は古典学,特にパピルス学,キリスト教化以降はキリスト教神学と関係の深いコプト学が,それぞれ中心となっており,新石器時代(先王朝時代)からアレクサンドロス大王の征服(前332)までのいわゆる王朝時代がエジプト学固有の対象である。先王朝時代は遺跡・遺物に基づく考古学的研究が中心であり,第1王朝の成立(王朝時代の開始)とほとんど同時に文字史料が出現する。…
※「コプト学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」