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お手玉 おてだま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

お手玉
おてだま

世界各地古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継続時間を競う遊び。現在の形は江戸時代にできあがった。ヨーロッパでは,すでに古代ギリシア・ローマ時代から行われており,また中国やモンゴルでもみられる。これらの地域では,穀物小石などを袋に包んだり,やぎ,羊の踵骨などを使って行なった。

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百科事典マイペディアの解説

お手玉【おてだま】

遊戯の一つ。小袋にアズキ,米,ソバ殻などを詰め,数個を1組としたもの。これを続けざまに空中に投げ,落とさぬように両手または片手で取りさばくほか,いろいろな方法で遊ばれる。

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日本文化いろは事典の解説

お手玉

小豆などを入れた幾つかの小さな袋(お手玉)を、歌を歌いながら投げ上げ、受け取ったり拾ったりする遊びです。 各地の文化によって少しずつ遊びの形式が違います。

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世界大百科事典 第2版の解説

おてだま【お手玉】

〈おてだま〉が全国的通称であるが,150以上の別称が確認されている。古くは〈いしなご〉〈いしなどり〉とも呼ばれた遊びである。《和名抄》に〈擲石〉とあり,これについて《和漢三才図会》は〈擲石(いしなご) 和名以之奈介 俗云石奈古〉と記している。《栄華物語》に〈いしなどり〉,《梁塵秘抄》に〈石取り(いしなどり)〉,《類聚名物考》には〈いしなとりいしなごとり又石投取歟〉とある。そして《嬉遊笑覧》に〈いしなとりは今いふ手玉なるべし〉,《物類称呼》にも〈石投(いしなご)江戸にて手玉といふ〉とあれば,お手玉は江戸期になり,江戸を中心とした名称であったことが知られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

お手玉
おてだま

布製の小さな袋に、小石、小豆(あずき)、米などを入れた少女の玩具(がんぐ)。手玉、手玉取りともいう。袋の数は5個、7個、9個1組になっていて、そのなかの1個を大きく、あるいは見やすくつくる。数取り歌(手玉歌)を歌いながら1個を空中に投げている間に、下にまいた数個のものを取りさばく。または数個のお手玉を片手、両手で交互に投げ上げて落ちないように受け、これを繰り返す遊び。立ち膝(ひざ)でするほか、立ってするもの、歩きながら行うものがある。古くは小石で行われ、「いしなご」「いしなどり」とよばれた。関西で「いしなご」、岡山あたりで「なないし」、山口で「いしき」などといっているのはその名残(なごり)である。この遊びは鎌倉時代には一般化し、布袋製のものがつくり始められたのは当時からともいう。江戸時代に入って各家庭で裁(た)ち裂(ぎれ)などを利用して布製のものが普及し、錦(にしき)、絹、縮緬(ちりめん)など華美なものも現れた。最初は小石を入れたが、当たりを柔らげるため、のちには小豆類が多く使われるようになった。明治期から商品化もされている。
 この遊びは古くから世界各地でみられ、ギリシア神話にも大神ゼウスがこの遊びを楽しみ、愛の女神の子エロスにこれを与える場面がある。ローマ時代にも盛んだったらしく、ポンペイ出土の彫り絵にもお手玉遊びの図がある。成人女性も楽しんだらしい。もとは羊の足の骨も用いたが、ルネサンスころには大理石などの小球5個を用いたので、現在ファイブストーンズfivestonesの呼び名が残っている。[斎藤良輔]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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