世界大百科事典(旧版)内のコルワールの言及
【ニューギニア[島]】より
…ニューギニア島の部族美術は,祖先崇拝や精霊信仰などに基づいて発達したもので,一般に幻想性と躍動性を特徴とするが,部族によって多様な地方様式をみせている。北西部では,大きな頭をもち蹲踞(そんきよ)の姿勢を示す,この地方独特の小型の木彫祖霊像(〈コルワールkorwar〉と呼ぶ)がみられる。その前面に突き出た短いあごがカンボジアのクメール美術にみられる人像のあごに似ていることが指摘され,コルワールの西方起源説が唱えられたが,クメール美術特有の頭飾がみられないなどの理由で,現在では否定されている。…
※「コルワール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」