世界大百科事典(旧版)内のコレラ病除けの言及
【化粧品】より
… 明治に入ると,それまでの伝統化粧品のほか舶来化粧品と,その模倣から出発した洋風化粧品の3系統の化粧品がみられるようになった。1877年(明治10),79年のコレラ流行の際には,薬とともにセッケン,歯磨き,匂い袋,香水(オーデコロン)などが〈コレラ病除け〉として新聞広告で盛んに宣伝されて需要が急増し,同時に衛生思想も普及した。1877年ごろから鉛おしろいによる慢性鉛中毒が問題になり,無鉛おしろいが開発されたが,化粧効果の優れたものができるようになったのは1905年ごろからである。…
※「コレラ病除け」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」