コンウェンツ,H.(読み)こんうぇんつ

世界大百科事典(旧版)内のコンウェンツ,H.の言及

【天然記念物】より

…1800年ベネズエラのツルメロという村で樹高20m,幹の直径10m弱,樹冠の直径が60m以上もあるザマン・デル・グアイと呼ばれるネムノキの葉に似た葉をもつ巨木を見て感嘆し,人文記念物のないこの地方では,こうした天然記念物Naturdenkmalを損傷する者は厳罰に処せられる,といったのがその嚆矢(こうし)であるとされている。またフランスの作家F.R.deシャトーブリアンも02年に天然記念物ということばを用いているし,ドイツの自然保護運動家コンウェンツH.Conwentz(1855‐1922)は〈昔から一つの地方に残ってきた原始林,植物群落ならびにその他の草木および動物,鉱物いっさいの天然物で,周囲の状態が変化したにもかかわらず,それだけはほとんど人為の影響をこうむらずに今日存在しているもの〉を天然記念物と定義している。この考え方の中には,個々の標本的種類だけでなく,総合されたバイオームや景観をも天然記念物とみなすことが可能であるというニュアンスが含まれているが,このことは現在の天然記念物の考え方とよく整合している。…

※「コンウェンツ,H.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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