六訂版 家庭医学大全科 の解説
サイトメガロウイルス感染症
サイトメガロウイルスかんせんしょう
Cytomegalovirus infection
(感染症)
どんな感染症か
日本人の大多数は、
CMV感染は直接的、間接的なヒトとヒトの接触によって起こります。感染源になりうるものとしては尿、唾液、
症状の現れ方
小児や成人が初めてCMVに感染し、症状が現れる場合では、発熱、肝臓やリンパ節のはれというような軽い症状がほとんどです。妊娠中にCMVに初めて感染した場合は、先天(胎内)感染と呼ばれ、胎児に重い後遺症を残すこともあります。多くは無症状ですが、重症の場合には肝臓のはれ、
何らかの原因で免疫力が低下し
検査と診断
診断は、血清抗体の測定や血液・尿などの臨床材料からウイルスを検出することが一般的です。妊娠中に超音波検査などで胎児に異常が見つかった場合は、
治療の方法
治療薬としてはガンシクロビル、フォスカーネット、シドフォビル、アシクロビル、バラシクロビルなどの抗ウイルス薬、抗CMV
病気に気づいたらどうする
免疫状態や抵抗力が低下している場合は治療が必要です。それ以外の場合は無症状か軽症のことが多く、治療が不必要なこともあります。
沼﨑 啓
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報