世界大百科事典(旧版)内のサハラ大行進の言及
【モロッコ】より
…なかでも西サハラの解放は旧スペイン領のタルファ,イフニの回復に続く国民的課題として野党も支持した。モロッコは75年11月の動員総数約35万人というサハラ大行進によってスペインに圧力をかけ,翌年1月からモーリタニアとともに西サハラを分割領有し,79年8月にモーリタニア軍が撤退したあとは単独で占領を続けている。これは西サハラの独立を求めるポリサリオ戦線との武力対決,これを支持するアルジェリアとの緊張激化を長期にわたって招いたが,野党のイスティクラール党をはじめすべての政党は国王の西サハラ政策を支持し,王政の危機は回避された。…
※「サハラ大行進」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」