サラダ・ボウル(読み)さらだぼうる

世界大百科事典(旧版)内のサラダ・ボウルの言及

【アメリカ合衆国】より

…この時代は,黒人のみならず広く少数民族が,それぞれ自己主張を始め,ワスプWASP文化を中心とした社会的統合が崩れ出した時代でもある。その結果,アメリカ社会は〈人種のるつぼ(メルティング・ポット)〉というよりは,各人種,民族が独自性を保ちつつ,なおアメリカ人として一つの皿の中にあるという意味で〈サラダ・ボウル〉の社会として意識されるようになってくる。 既存の権威に対する反発は,少数民族の間だけではなく,若い世代,ことに学生層に及び,彼らは公民権運動に参加したのみならず,ベトナム戦争(インドシナ戦争)に対する反戦運動を起こし,さらに大学当局の権威に挑戦する大学紛争を展開した。…

※「サラダ・ボウル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android