世界大百科事典(旧版)内のサラ金禍の言及
【貸金業】より
…不良業者はその法の網の目をくぐって不正を働いたため,不良貸金業者を排除する目的で71年〈貸金業者の自主規制の助長に関する法律〉が施行された。その後,貸金業に対して,その高金利と常軌を逸脱した厳しい取立て,暴力行為,また結果としてのいわゆる〈サラ金禍〉に社会的批判が高まった。こうした状況をうけて,〈貸金業の規制等に関する法律(貸金業規制法)〉と前出の出資法の改正法,いわゆる貸金業規制2法が83年5月に公布され,同年11月から施行された。…
【サラリーマン金融】より
…手軽に小口の資金を簡単に借りられる機関を必要としていたのにこたえたのがサラリーマン金融といえるだろう。高度成長で年々所得が大幅に増加していたときはよかったが,低成長時代になって所得の伸びが鈍化すると,返済に行き詰まり金融業者をつぎつぎと渡り歩く者の大量発生を生み,取立ての厳しさとあいまって1970年代半ばから自殺,蒸発,一家離散等サラ金禍といわれる事態も生まれた。 サラリーマン金融は,出資法の規定で都道府県知事への届出だけで営業できたため,業者の乱立が目立った。…
※「サラ金禍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」