サンバイオロシ(読み)さんばいおろし

世界大百科事典(旧版)内のサンバイオロシの言及

【さんばい】より

…実際には,田植の始めと終りに祭られることが多く,サンバイの送迎と結びついている。田植始めのサビラキには,サンバイオロシといって,田の神を招き降ろして,一定の水田を祭場として苗をかたちばかり植えたり,水口に土を盛って栗の枝と一緒に3把の苗を供えて祭る。また田植が終わるとサンバイアゲを行い,サンバイを昇天させる。…

【田の神】より

…稲作の豊穣をもたらす農神。水稲農耕を主とする日本では民族信仰として農神をまつる習俗は古くからあり,記紀には稲霊(いなだま)の〈倉稲魂(うかのみたま)〉や穀神の大歳神(おおとしのかみ)の名がある。民間では,この農神は一般に田の神というが,東北地方では農神(のうがみ),山梨・長野で作神(さくがみ),近畿で作り神,山陰東部で亥の神(いのかみ)などとも呼ばれる。東日本ではえびす,西日本では大黒を田の神と考える地方が多く,漁業神・福徳神とは別の信仰となっている。…

※「サンバイオロシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」