ザルテン,F.(読み)ざるてん

世界大百科事典(旧版)内のザルテン,F.の言及

【キャバレー】より

…市民的進歩精神と都市文化の成熟を基盤とするこの消費文化は,モダンな感覚と時事的風刺の新鮮さによって大反響を呼び,ヨーロッパ中に広まった。ウィーンでは1901年にザルテンFelix Salten(1869‐1945)によって〈ユング・ウィーナー・テアター・ツーム・リーベン・アウグスティン〉が作られてから,独自の伝統ができた。ベルリンには同じ年にウォルツォーゲンErnst von Wolzogen(1885‐1934)が〈ユーバーブレットル〉を,M.ラインハルトが〈シャル・ウント・ラウフSchall und Rauch〉を作り,ミュンヘンには〈11人の死刑執行人〉ができて,ニューモードとして一時流行したが長続きしなかった。…

【児童文学】より

…そのあいだに,1896年ウォルフガストH.Wolfgastが新しい児童文学を提唱して,ローゼッガーP.Roseggerなどを生み,やがて詩人W.ボンゼルスの《蜜蜂マーヤの冒険》(1912)が出て,第1次世界大戦にはいる。オーストリアのザルテンF.Saltenの《バンビ》(1923)とE.ケストナーの《エミールと探偵たち》(1928)が出ると,新生面がひらけるかにみえたが,第2次大戦でとざされてしまった。しかし,わずかではあるが,ウォルフF.Wolf,ウィーヘルトE.Wiechertらのすぐれた作品がある。…

【バンビ】より

…ハンガリー生れの作家ザルテンFelix Salten(1869‐1945)が1923年に発表した動物文学。春の森で生まれた雄鹿のバンビが母との別れ,冬の厳しさ,人間による狩りなどの困難や危険を乗りこえて育つ過程を追っている。…

※「ザルテン,F.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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