シアノバクテリア(読み)しあのばくてりあ(その他表記)cyanobacteria

翻訳|cyanobacteria

デジタル大辞泉 「シアノバクテリア」の意味・読み・例文・類語

シアノバクテリア(cyanobacteria)

藍藻らんそう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「シアノバクテリア」の解説

シアノバクテリア

藍色細菌ともいう。かつては藍藻と呼ばれていたが、近年の研究により、細菌類と同じ原核生物であることが明らかになった。クロロフィルa、β(ベータ)‐カロテンフィコビリンなどの色素を含み、光合成を行う。湿地や水たまり、あるいは水槽の縁などに発生して、緑色のねばねばした膜状になる。最古の生物の1つで、35億年前の地層からシアノバクテリアに似た化石が発見されている。進化遺伝学的な研究により、光合成能力をもつシアノバクテリアが、他の細菌と共生的に合体することによって真核生物が生じ、シアノバクテリアは葉緑体となったと考えられている。

(垂水雄二 科学ジャーナリスト / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android