シネ・オペレッタ(読み)しねおぺれった

世界大百科事典(旧版)内のシネ・オペレッタの言及

【ルビッチ】より

… メリー・ピックフォードに請われて監督したアメリカ映画の第1作《ロジタ》(1923)は凡作に終わったが,つづく《結婚哲学》《禁断の楽園》(ともに1924),《当世女大学》《ウィンダミア夫人の扇》(ともに1925)などで,上流社会の男女の機微をセックスと金銭にたいする皮肉をこめた巧みな場面処理で軽妙洒脱に描いて,独創的な喜劇スタイルをつくりあげ,その洗練された手法は〈ルビッチ・タッチ〉と称され,ハリウッドお得意の〈風俗喜劇〉の流行の先端を切った。さらに,トーキー時代を迎えて《ラヴ・パレイド》(1929),《モンテ・カルロ》(1930),《陽気な中尉さん》(1931)で映像と音楽を巧みに処理して〈シネ・オペレッタ〉とよばれる新しいジャンルをつくりだし,つづく《私の殺した男》(1932)は〈戦場を描かない反戦映画〉として注目を浴びた。サイレント映画はワーナー・ブラザースで,初期のトーキー映画の多くはパラマウントでつくり,35年からはパラマウントの製作部長も兼任し,37年には〈25年間におよぶ映画への貢献〉にたいしてアカデミー特別賞をあたえられ,また翌38年には,フランスのレジヨン・ドヌール勲章を贈られた。…

※「シネ・オペレッタ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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