シャンド,A.(読み)しゃんど

世界大百科事典(旧版)内のシャンド,A.の言及

【銀行簿記】より

…その沿革と発展は二つの段階に画される。その第1は,明治政府が新時代の銀行経営者および従業員を育成するため,1872年10月イギリス人銀行家アラン・シャンドAllan Shandを招聘(しようへい)して銀行簿記を講述せしめ,その講義が翌73年《銀行簿記精法》全5巻となって大蔵省から出版されるとともに,一方では,時を同じくして大蔵省が〈国立銀行報告差出方規則〉を編制したことである。第2は,これより4年後の77年に大蔵省から《銀行簿記精法》の補足編として〈日本国立銀行事務取扱方規則〉が発表され,一方,同省が改めて制定した〈国立銀行報告差出方規則〉の付属別冊として〈考課状雛形〉が制定されたことである。…

【伝票式簿記】より

…伝票が日本に導入されたのは,明治初期に官庁と国立銀行の簿記制度で取引の記録用具と定められてからである。以後実業界に普及したのは貸借仕訳法の伝票ではなく,イギリス人銀行家シャンドAllan Shand独創の現金仕訳法の伝票である。〈伝票〉とは薄手の狭い細片の紙型を意味し装釘式帳簿の紙型と峻別されるが,簿記上の伝票か帳簿かの区別は紙型ではなく,記録内容が取引か簿記の計算過程かの相違による。…

【簿記】より

…企業や政府のような特定の経済組織体が管理する資本や財産の価値変動を一定の表現技法にのっとり記録・計算し,その結果を伝達する行為,またはその表現技法をいう。〈帳簿記録〉という用語に由来するとされ,日本では1873年(明治6)大蔵省公刊のアラン・シャンドAlexander Allan Shand(1844?‐1930,イギリス)《銀行簿記精法》で簿記という訳語が使われて以来,一般化した。この技法は現在あらゆる経済体制を問わず,さまざまな組織で用いられている。…

※「シャンド,A.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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