シュトラスマン,F.(読み)しゅとらすまん

世界大百科事典(旧版)内のシュトラスマン,F.の言及

【核分裂】より

…遅い中性子によって起こるウランの核分裂では,核分裂破片の質量比がほぼ95:140の場合がいちばん多い。
[発見と研究の歴史]
 1938年O.ハーンは,F.シュトラスマンとともに,天然に存在するもっとも重い元素であるウラン(原子番号92)に中性子を照射し,その結果生ずる微量な反応生成物を注意深く化学分析して,ウランのほぼ半分の質量をもつバリウム(原子番号56)の存在をつきとめた。かつてのハーンの共同研究者L.マイトナーは,この実験結果を伝え聞くや,O.R.フリッシュとともに,この現象を,原子番号92のウランが原子番号56のバリウムと原子番号36のクリプトンに割れる核分裂として説明した。…

【ハーン】より

…ドイツの核化学者。フランクフルト・アム・マインの生れ。若いころから化学に興味をもち,マールブルクおよびミュンヘン大学に学ぶ。1904年ロンドンに留学,W.ラムゼーの指導を受けて放射性物質に興味をもち,05年モントリオールのE.ラザフォードの研究室に移り,さらに06年にはベルリン大学のE.フィッシャーの研究室に入って放射性物質の単離の研究を続けた。この間,ラジオトリウム(1905),ラジオアクチニウム(1906),メソトリウム(1907)を発見している。…

※「シュトラスマン,F.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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