シュール=コーンの安定判別法(読み)しゅーるこーんのあんていはんべつほう

世界大百科事典(旧版)内のシュール=コーンの安定判別法の言及

【安定性】より

…95年フルビッツA.Hurwitzは,代数方程式の係数から成る行列を作り,そのすべての主座小行列式の正負を判別することによって漸近安定性をチェックする方法を提案したが,その後これはラウスの方法と同じものになることが示されるに及び,これをラウス=フルビッツの安定判別法と呼んでいる。 他方,線形の差分方程式の漸近安定性の必要十分条件は,その固有方程式の根の絶対値がすべて1より小さいこととなるが,そのための判別法は1900年代になってシュールI.SchurとコーンA.Cohnによって研究され,シュール=コーンの安定判別法として知られている。 フィードバック制御系では,制御対象が本来漸近安定であっても,フィードバックを行うことによってシステムが不安定になることがある。…

※「シュール=コーンの安定判別法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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